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洗車 [生活]

久々に洗車しました。

とは言っても、自分で、ではありません。
路駐が多い(車庫証明無しで車が買える)ロンドンでは、自分で車を洗う人は滅多に見ません。お値段も手頃なので、殆どの人が頼んでやってもらうようです。

マメな人は頻繁に頼んで、いつもピカピカ。

私は「汚い道路を走っていれば、すぐ汚れる」という考えが頭の中に住みついちゃっていて…どうもサボりがち。

洗車専門の場所もありますが、私はいつも大型ショッピングセンターの駐車場でやって頂きます。買物をしている間に終わっている、という何とも便利なシステムです。

私の車は汚いので、駐車するといつでも勧誘の声がかかる…
「洗車どう?」
大抵は断るのですが、今回は心を決めていたので、
「お願い! いくら?」
「10ポンド」
「え?(と遠くの柱の看板に目を走らせて)でも、あそこに 7.95 ポンド、って書いてあるじゃない?」
「そうだね、でも君の車の汚さを見たまえ、こんなに汚い車には特別な労力が必要なのは当然だろう?」

陽気なお兄ちゃん、こんなこと、本当は許されていないでしょうに、悪びれる様子も無く、押してきます。
確かに汚い、それにチップだと思えば(会社から彼に支払われる賃金は高くないだろうと想像して)…

「分かった、じゃあお願い」

10ポンドを渡し、
「1時間で戻るから、本当にピカピカにしておいてね、ついでに、この傷も消してくれる?」
と、不覚にも数日前に車体につけた傷を指差すと、
「任せておけ、消しておく」
って…

冗談だってば〜!

1時間後。あ〜30分って言えば良かった、と後悔したほど用事が少なく、無駄にゆっくりと時間を過ごした後で駐車場に戻ると、車、汚いまま。

慌てて先ほどのお兄ちゃんを探しだすと、のんびりと誰かの大型高級車を洗っている…

「ちょっと、私の車、まだ汚いじゃない?」
「君、1時間って言ったじゃないか!」
「だから1時間経ちました、って」
「そ、そうか? お願いだ、あと20分くれ、大急ぎでやるから」

大急ぎ? エクストラを払って大急ぎ?

「急がなくていいから、きちんと洗ってください」

そう言って、再び用の無いショッピングセンターへ。本当に用事が無いので、フローズンヨーグルトを買って、一人で食べました。外で一人、アイスクリームの類いを食べたのは生まれて初めてかもしれません。更に 2.40 ポンドの出費。

高くついた洗車でした。

20分後に駐車場に行くと、洗車は終わっていて、お兄ちゃんの姿も消えていました。大急ぎで終わらせて、ランチに行ったに違いない…

ちなみに車の傷は残っておりました。



一年 [生活]

地震、津波から一年が経った。

子供たちの学校がある日は、朝6時に目覚ましが鳴る。ベルが1〜2回なる間に慌てて止めて、間髪入れずにベッドから起き上がるのが日常…
1年前の今日は、異常な鳥の囀りに目覚ましより早く起こされた。時計を見ると、まだ5時45分頃。あぁ、まだ15分あるのに起きちゃった…そう思いながら階下に行き、お弁当を作り始めた。

子供たちを送って帰って来た8時過ぎに、パソコンを開くと、そこには『名古屋 震度3』と出ていた。日本でまた地震、その程度に思った次の瞬間にイギリスの知り合いから電話、「日本で大きな地震があったらしいわよ、実家は大丈夫?」と言われ、「震度3だから大したことは無いはず…」と答えると、「そうなの? もっと深刻だと思うけれど」。

慌ててインターネットでニュースを見直すと、次から次へと信じがたい状況が現在進行形で飛び込んで来ていた。『名古屋・震度3』は、そのほんの一部だったのだ。

地震が起きたのは日本時間で午後2時46分だったと知ったとき、それがちょうど自分が目覚めた時間だったことに気付いた。鳥が異常にうるさかったのは、ただの偶然だったのだろうか…

地震と同時に目覚めた時から眠れない日々が続いた。地震と津波の想像を超える規模、亡くなった方達と残された人々、収拾のつかない福島の原発。生まれて初めて経験する止め処も無い感情の波に襲われて。

その感情の波は徐々に引いていったけれど、心の中には、哀しみと無力感が片付けようの無い瓦礫となって残り、未来への不安が冠水状態で留まっている。

被災された方々、愛する人を亡くされた方々、被災地や原発で作業をしていらっしゃる方々が過ごされたこの一年を、そして未来を、生命の息吹を強く感じさせる春の庭に立って、ただひたすら深く思った。