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『巨匠とマルガリータ』そして『マチルダ』 [観劇]

観てきました、『巨匠とマルガリータ』。
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好きな小説が舞台化されると、大抵の人は二の足を踏むことが多いと思います。私もその一人。しかも『巨匠とマルガリータ』は「大」がつくほど好きな小説、あのシュールリアルな長編をどうやって?! いつもだったら、イメージを壊されるのを恐れるあまり、観たくなかったに違いありません。

でも、果敢に立ち向かうのはサイモン・マクバーニー率いるシアター・コンプリシテ。日本では『エレファント・バニッシュ』や『春琴』でご存じの方もいらっしゃると思います。この二作品も好きでしたが、『A Disappearing Number』という作品に心底感銘を受けた私は、彼がやるのなら、と早々とチケットを取り心待ちにしていました。(取っておいて良かった、その後あっという間にSold Out、当日のキャンセル待ちも長蛇の列でした。)

素晴らしかった! 忘れていた部分が甦ってくるばかりか、自分の理解以上の何かが更に押し寄せてくる…『A Disappearing Number』と同様、一見複雑なプロットを、その構築、ヴィジュアル効果と役者が明瞭にして見せてくれる!

たまたま読んだ我が家の新聞の批評家は(私の隣に座った男性二人も言っていましたが)、面白い、でも Too Much という言い方をしていました。確かに、そういう見方も出来るでしょう。
でも、そういう話ではありませんか! とにかく私の小説に対するイメージは全く壊れませんでした。
同じ舞台を観ても、イメージを壊される人、壊されない人がいる、もうこれは相性としか言いようがありません。

興奮覚めやらず、また小説を読み返しています。


そして二日後、子供たちを連れて待望の『マチルダ』鑑賞へ。
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評判があまりに良いので、今度は期待が大きすぎて裏切られるのではと(これもよくある話です、期待しないで行ったから満足して帰ったりもしますしね)、不安もありましたが、こちらも感動! ロアルド・ダールの世界観を見事に舞台化していました。子供たちのパフォーマンスの素晴らしさときたら、もう…言葉にならない。マチルダ〜。

子供が素晴らしいと、大人のわざとらしい、やりすぎパフォーマンスが目立ちます…それが少し気になる人がいましたが…そんなの大したこと無い、と言えるほど素敵な舞台でした。我が子たちも夢中になって観ていました。

本や音楽の構成も良かった上、演出の語り口、装置や振付のアイディアも楽しいの一言。ブランコとスクーターが特に好き。

この日には、客席で夫の弟一家に遭遇するというサプライズつきでした、なんという偶然!


広く知られた原作が存在するということ以外まるで違う世界の話でしたが、『巨匠とマルガリータ』も『マチルダ』も、ともに舞台上での想像力、創造力を最大限に生かしていて、ああ舞台で出来ないことなど無いのだ、と改めて気付かせてもらいました。