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Gertrud [観劇]

ジョンの舞台の初日を観にストックホルムへ。子供たちが小さかった頃は、海外での仕事には家族で行ったものです。でも長男が小学校に入学してからは、そういうわけにもいかず……異国(イギリス、日本以外)で彼の作品を観たのは本当に久しぶりでした。

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http://www.dramaten.se/Repertoar/Gertrud/

 Hjalmar Söderbergが百年以上前に書いた『Gertrud』。スウェーデンでは誰もが知っている(学校で学ぶような)傑作ですが、実際に上演されることは少なく、このDRAMATEN(王立劇場)でも60年ぶりだったとか。
 常に新しいものが求められるなか古臭いと敬遠されていたようですが、実際のテーマ・内容は普遍のもの……観客の誰もが自分の人生に照らし合わせて、胸をえぐられるような思いで観ている、客席はそのような張り詰めた雰囲気でした。言語はスウェーデン語でしたが、予め英語で脚本を読んでおいたので、私の心にも役者の一言一言が響きました。
 200の客席に四方を囲まれた小さくてシンプルな舞台、その逃げ場のない場で演じる5人の役者は皆素晴らしかった! そのうちの3人は、14年前に『夏の夜の夢』でハーミア、ライサンダー、スナウト(壁)を演じた役者さんたちで、その成熟ぶりに目を見張りました。
 この王立劇場は、名前どおり政府からの援助がある劇場ですが、ここが特別なのは劇場自体やスタッフのみならず、役者もサポートされている点です。毎年、大勢のなかから選ばれた優秀な役者が1〜2人ほど入団し、一旦入団するとほぼ終身雇用。役者として食べていけることが保証されます。途中で数年間休んで子供を生んだり、外部の劇場や映画に出演したりするのも自由。今回の5人のなかでは、一番若い役者(二十代)は、まだこれに属していませんが、いずれそうなることを夢見ているのかもしれません。とにかく、役者の質の高さは溜め息ものなのです。
 夫に言わせれば、仕事をするのにこれ以上素晴らしい国は無いそうです。役者のみならず、スタッフの質も最高なうえ、リハーサル期間もたっぷり。商業主義とはかけはなれているのですね。

 で!

 初日独特の興奮が冷めやらぬディナーパーティーを楽しんだあとで、自分たちの部屋に辿り着いたのは真夜中すぎ。翌日の飛行機のチェックインを済ませようとパソコンに向かう夫。劇場側が前々から予約しておいた自分自身のチェックインを済ませ、珍しく夫が手配した(初めてでしょうか。久々に初日を観に行かれそう、と言ったら、私の気が変わる前にとサッサと予約してしまった)私の座席のチェックインをしようとすると……
 「チェックインには早すぎます」との表示が……
 おかしいなあ? 10時間後のフライトなのに、自分はチェックインできたのに……

うゔぁあああああ〜3月になっている〜!!!

 夫、日付を一ヶ月間違えて購入していました。
 航空会社の営業時間はとっくに過ぎていたので、翌朝まで「このまま一ヶ月ストックホルムに住むのかなあ……」と考えながら寝ていた私。

 メモ:夫には舞台だけ任せておいて、飛行機の手配は自分ですべし。